二つのワン・ワールド
昨日はサムライさんから言われ、大江山系霊媒衆を調べるために落合莞爾さんのレポートを読んだのですが、あいにく目がしょぼしょぼしてなかなか進まないんだな。その中で、例の中丸薫の祖父である堀川辰吉郎が登場してきた。比較的知られている情報からすると、彼は明治天皇の側室、千種任子の子供で、大正天皇の生誕と重なったため、混乱を避けるため民間人の頭山満に預けられたと言う。
聞くところによれば昭和天皇も明治天皇の子供だと言うから、昭和天皇の兄貴分という事になる。皇室には一般に公開される系図とは別に、身内用の系図があるという。あの、怪しげな中丸薫はその家系図にちゃんと載っているそうな。(私は正直を言うと、それを信じています。) さて、その堀川は杉山茂丸に補佐されながら何をしていたのだろう。この杉山は薩摩ワンワールドとは少し立場が違う玄洋社の人間なのである。(派閥的には後藤新平、児玉源太郎系?) つまり、戦争前、日本には二つのワンワールド思想があったと考えられるのだ。世界はひとつ人類は皆兄弟、のワンワールドでも、英国製とモンゴル製があったと考える。英国製は上原元帥を筆頭とする薩摩南進派、今ひとつは頭山満、杉山、後藤、児玉達が描く五族協和のモンゴル体制、つまり北進派である。 モンゴル体制と言うのはフビライが築き上げた大カアンによる世界支配構造である。モンゴルは当時、大元国といい、大元天聖大可汗(大カアン)から各地に派遣されたカーン(可汗)が地方自治を行なう緩やかな中央集権構造で、広大な中央アジアを支配したモンゴルが作り上げた世界平和体制(ワンワールド)のひとつの形である。 憶測として、堀川は中国へ行き、世界紅卍会を組織し、大アジア共栄圏を作ろうとしたのではないか。日本、中国、そして満州には太古の昔から道教という思想があった。日本にも当然、道教思想は根付いていたが、侵略者である仏教徒はその思想を根こそぎ跡形もなく消し去ったのである。しかし民衆の心は常に道教の持つ神秘性に憧れをもっていた。 http://www.asia2020.jp/douin/index.htmlを見て欲しい。 読めば読むほど奥の深い文章である。これで大本の何たるかが見えてくるではないか。 さて、堀川辰吉郎を応援するグループに京都勢力があったという。これは江戸へ行くことを拒んだ、もしくは行けなかった公家衆と、社寺、即ち、本願寺大谷派、大徳寺の臨済宗、さらに聖護院などだという。さらに、もうひとつ丹波大江山系霊媒衆がいた。彼等は全国を回り、情報を収集する禁裏に雇われる情報部族と考えられる。その中に大本を起こす出口家、そして石工部族である穴太衆の上田家が含まれていた。 偶然と言うのはめったにあるものではない。突然神が憑いた出口なおへ上田家から王仁三郎が養子に入る。そして中国で組織された世界紅卍会がたまたま神示をうけ、日本へやってきて大本教と連帯する。そして満州で理想の国家を築き上げようとした。これは偶然ではないとみるべきだ。 出口も、上田家も、もともと大江山霊媒衆であり、明治天皇のご落胤である堀川辰吉郎が彼等に指令し、昭和天皇にモンゴル流ワン・ワールドを勧めた。しかし、薩摩ワンワールドに取り込まれていた昭和天皇にとって彼等の動きは迷惑であった。だから大本教は弾圧されたのだろう。それとも昭和天皇にとっては自分の立場すら危うく感じたのかもしれない。 説明が誠にへたで申し訳がないが、大江衆を調べ堀川辰吉郎にたどり着き、そこから世界紅卍会へつながり、それが大本教へつながったのは偶然ではなく、完璧に一本につながるのである。要は、堀川は中国(当時は清王朝)を救済し、諸外国と対抗するため満州に強力な国家を築こうとしたのだ。 大本にはなにか大きな秘密があると思っていたが、驚くほどの大きな裏が見えてきた。さあ、もう少し奥を掘り下げて行くぞ。日本の隠された秘密が少しだけ顔を出している。
by sibanokuni
| 2009-07-28 09:57
| マヨちゃんの陰謀論
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