ウガヤ街道、シルクロード
「陰謀と幻想の大アジア」を読み終わった。今まで研究してきた視点とはずい分と違うので戸惑う事も多く、十分に理解できたとはとても言えないので、もう少し丁寧に読まないともったいない気がする。
戦時中の日本軍の満州での行動は色々な研究書や小説などである程度理解しているつもりだが、満州の奥、つまりモンゴルやさらに新疆ウイグル地区についてはほとんど読んだこともなければ話題になったこともないように思う。しかし、当時の日本軍はそんな中央アジアの奥深くまで諜報部員や学者を派遣していたのだ。その中に騎馬民族征服説を戦後発表した江上波夫もいた。彼等は学術調査といいながら寺院などを巡り、古文書を探しては日本へ持ち帰っていたはずである。言うまでもなく満州でも、朝鮮半島でも貴重な資料、財宝、埋葬品を略奪して日本の皇室の博物館へ収納したのである。 それは別に日本に限らない。ドイツも英国も、そしてソビエトも発掘調査という名の略奪をしていた。 何をさがしていたのか?各国が目の色を変えて探さねばならない物が果たして見つかったのかどうかはまったくわからない。しかし、それが見つかったとすれば、おそらくそれは二度と人の目に触れることはないように隠匿されてしまうであろう。なぜなら世界の始まりの証拠を探していたのだろうから。 日本の皇室や、本願寺大谷瑞光が中央アジアで探そうとしたのは日本の支配者のルーツを示すものであろう。シルクロード、それこそが謎のウガヤ王朝の歩んだ足跡に違いないからである。しかしながらそれほど必死になるのはそれが見つかるといささか都合が悪いからではないか。例えば、源氏のルーツがウガヤだとすれば、日本の皇室は源氏の子孫か、もしくはウガヤの略奪王朝なのかもしれない。これはちょっとやばいんじゃない?先日述べた源頼朝が部下を大陸へ派遣し、「上記」を編纂したのもまったく同じ動機である。 神武天皇はウガヤフキアエズの三男(四男とも?)で、ウガヤが派遣した皇子の一人である。彼が中央方面軍であれば正統なお血筋なのだが、そうでなければどこかに自分より上位の継承者が存在する事になる。 善光寺にその秘密の指令書が隠されたと見るのはあながちありえないことではない。そこには「百済王善光を中央方面軍に指名し、日本可汗となす」、書いてあったりすると面白いじゃないかな? 私の考える神武天皇は朱蒙であり、檀君であり、鮮卑の檀石塊である。問題は夫余王、金蛙から王権を奪った時、正式な手続きを経たかどうかである。遊牧民族の王族は匈奴の王からそのお墨付きを得なければならない掟である。これはマヨ理論で言うところの、「お種証明書」である。(本当かいな・・・)まあ、これは冗談だけど、まあ、いずれにしても日本としては満州から新疆にかけてウガヤ王朝の歴史に関わる物はすべて回収し、隠匿したかったのではないか。だからこそ戦時中にもかかわらず、わざわざたくさんの学者を送り込んだのである。彼等は戦後いずれも口止めも含め大いに出世し、日本を代表する文化人になっている。金がなくなって真実を暴露されては困るから・・・・ね。 まあ、この本を読んでマヨ理論の足しになる記事はそれほど見つからなかったが、たくさんの本を紹介してくれているので、暇を見つけてはそれらを読むのも悪くはないかも。 いずれにしても、中央アジアにはまだまだたくさんの秘密が隠されている、それは絶対に間違いないことである。だが今はそれより著者の名前、海野というのが大変に気になる。今日は上田市の歴史と海野一族を調べる事にしよう。真田氏がわざわざ海野氏の血流を受け継いだのは、彼ら海野氏が大江山霊媒衆の継承者の一人だからである事は間違いなく、著者もまったく無関係ではない気がする。
by sibanokuni
| 2009-09-06 06:37
| マヨちゃんの陰謀論
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