シバちゃんのため息

映画を見てまいりました。

火天の城を見てまいりました。一般的な評判はそれほどでもないようだが、私としては十分に満足して帰ってきた。今年の春に安土城の跡地を登っただけに、映画のラスト、完成後に信長の命でライトアップした情景は、「ああ、こんなふうだったんだ」とまったく納得してしまった。建ててからたった3年で炎上してしまったのはまことに惜しい事だ。
この映画のポイントは二つ、一つは主人公、岡部又衛門が指図争い(要はデザインコンペですな)で信長の望んでいた吹き抜けをあえて盛り込まなかったところ。そしてもうひとつは、長さ8間の通し柱を探しに木曾へ行き、木曾義康に対面する。しかし、木曾氏はもともと源氏の末裔、近江源氏を亡ぼした信長とは天敵である。しかし、岡部は材木師(こんな言い方でいいのかな)と焼いた魚を分け与え食べることで心が通う。そして領主に無断で安土へ檜を送る約束を取りつける。

何がよかったかと言えば、やはり当時の築城している状況が描かれているところで、まったくそうだったのかと言うとやや心配だが、それなりに時代考証されているだろうから私にとっては実に貴重な場面なのだ。
また後半のポイントになるのは巨石の掘り出しである。石工の棟梁は巨石の移動を拒否するも、信長の命令で巨石を大きな修羅で運ぶ事になる、そこへ信長の暗殺団が潜り込み大騒ぎとなる、そんなことはどうでもいい、肝心なのはその石工衆を穴太衆と呼んでいたことである。そんな小さなことが私にはとてもうれしいのである。

ストーリー自体にはあまり興味はなく、私はその時代に自分がタイムスリップできればいいのであり、この映画のおかげで安土城の築城現場に入り込み、さらには組み上げ中の城内にも立ち会うことが出来た。そんな意味では歴史を学ぶものはぜひ見られたほうが良い。ただし、本来ならもう少し内部の様子を描いて欲しかったのだが、それはまったくなくて少々残念であった。

確か原作では信長が殺され、城が燃えるところまで書かれていた気がするが、ただでさえ長い映画だったので、城が完成したまでで十分だったかもしれない。

そういえば、まゆみさんから聞いた様に、檜の巨木をカメラに収めるため、台湾の奥地、標高2000mでもロケに行ったようですね、ただ、木曾の国有林で普段入れないところでも特別に許可をもらい撮影をしたということです。たまたま、今月号の「オール読み物」に監督の田中光敏氏と、原作者山本兼一氏の対談が載っていて、映画を見た後だったので大変に楽しく読めました。
[PR]
by sibanokuni | 2009-09-20 19:44 | シバちゃんのため息
<< 街での雑感 安土城の映画 >>



ため息ばかりのシバちゃんと、ぼやいてばかりのご主人様、マヨの日記です。
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
以前の記事
フォロー中のブログ
その他、お知らせ。
捏造の日本歴史研究所へどうぞ・・・・http://mayonokuni
.web.fc2.com/
*******
メールでのご連絡は
palio@beach.ocn.ne.jp
へお願いします。
カテゴリ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧