シバちゃんのため息

秘境潜行の本

注文していたのも忘れていた本が昨日到着した。「秘境西域 八年の潜行」(西川一三著)という文庫本である。
戦時中モンゴル、チベットなどアジア西域をラマ僧に成りすまし潜行した外務省の調査員の記録である。
この本、どういうきっかけで探したのかも忘れてしまった。サムライさんに聞いたのだっけ?

ゆっくり読みたいのでまだホンの数ページしか読んでいないが、当時の日本の工作員はたいしたものだったんだ。前書きにこの本を書くきっかけが書いてあるが、昭和18年西域潜行以来、行方不明者として戸籍が抹殺されていたのだという。そしてインドのサリー姿で日本に帰ったときは家族も亡霊を見るようだった、そりゃあそうだ、死んだと思っていたのだから。そして日本へ帰った昭和25年、すぐにGHQから呼び出しを受け、一年以上に渡り事情聴衆を受けた。その直前、一応念のために外務省へ行きその旨を告げると外務省は実に他人行儀でなんら関知しないという態度で腹を立てる。(役人はいつもこうだ。)
結局、諜報員としてアメリカ人に隠すべき事は隠し、いうべき事は言った結果、隠した部分を本にしたと言う事のようだ。
まだ内容をお知らせするほど読んでいないが、モンゴルやウイグルなどの生の生活が伝わってきて非常に興味深い。そして彼らモンゴル人はシナ人を非常に嫌っていた事がよく分かる。彼らはよく似ていることから日本人を敵視しなかったようだ。それにしても現地人に成りすましというのはそんなに簡単なことではなかったと思う。
砂漠の遊牧民の生活は聞けば聞くほど不潔に思えるが、人間はそれほど清潔でなくても死ぬ事はないようだ。なんとなく今の日本のヒステリックな潔癖症との格差に驚くことばかりである。
清潔人間は一度モンゴルで生活してくるといいのだ、もちろん乾燥地帯と日本のような高温多湿地帯を同列に考えてはいけないのだろうが、なんでもほどほどという言葉があるだろう。

私が一番興味があるのは、満州という地政学的に非常に重要な地域で、韓半島の根元、ここに北から南からの勢力が終結し、古代から第二次大戦まで遂に戦火が絶える事のないかわいそうな地域だったのである。この地域の歴史を学ばない事には韓半島や日本の歴史が分からないといえる。
ただし、満州は現在中国領になっていて、その中国はその歴史をあまり明らかにはしたくない。中国はチベット、ウイグルだけでも手一杯で、これ以上紛争の種は増やしたくない。しかし、朝鮮問題も日本の歴史もすべての肝は満州にある。
つまりここには歴史のエッセンスが充満しているのである。おそらく関東軍の幹部達は仕事として、そして趣味としてそれらを研究に没頭したに違いない。しかし、それらの記録は我々が目にすることは少なく、生存者ももうほとんどいないだろう。実に惜しい事である。彼等が死に絶えるまで、日本人の目が満州に向くことはない、それは政府の意図的な情報操作で、まだ若干の証言者が生存しているうちはあまり問題を表面化したくないのだろう。言うまでもなくさわられたくない事が多すぎるから・・・・。
そんなことから現地での体験本は実に貴重なのだ。今後もこの種の本は探さなければならない。

今から東山動物園へ散歩に出かけます。なぜ?今日は無料解放なの・・・名古屋祭りだから。
そんなわけで、本日は簡単に済ませました。
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by sibanokuni | 2009-10-04 07:48 | シバちゃんのため息
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