シバちゃんのため息

シャンバラ潜入記?

こりゃあブログネタに最適だと思い、「チベット永遠の書」という翻訳本を入手した。なになに、闇の秘密結社で三日間を過ごした後、奇跡の生還を果たすまでの、戦慄を呼ぶ恐怖の体験手記・・・うーん、すごそうだ。わくわく、うきうき・・・。新品で買ったから1680円、安い安い・・・。

ところが読み終えて、さあ感想はというと、これが何にも思い浮かばない。ただ単に、とんでも?という疑いが大きく、あまり真剣に書評を書く気になれない。と言うのもこの本が真実とすると、私はいくつもの信じられないような奇跡を認めねばならないし、例えば死者再生の儀式、空を飛ぶラマ僧、400年も生きてる老僧?、そして、「シャンバラ」という秘密地下基地に世界に指令を出す黒魔術集団がいたことも認めなくてはならない。もっとも、ロシア南部に世界の支配者がいて、その地下秘密基地から世界へ指令を出しているという私の仮説もどうなのだ?ということになるから、ありえないと決め付けることは私には出来ないのだけど・・・。とりあえず、秘境と言われるチベット奥地に地下基地があるぐらいは格別不思議ではないとしても・・・・。

先日のラマ僧に化けてチベットに進入した西川氏に比べ、どうも話に真実味が乏しいのだ。もちろん、侵入した事実を疑っているわけではない、しかし白人が変装し、現地の言葉も不自由で聾唖者を装ってどれだけ深部まで調べる事が出来たのであろう。「シャンバラ」というラサ近辺にある秘密基地もまったくの作り話とは言わないが、どう見てもSF小説にしか思えない。証拠を求めるわけではないが、本当だという迫力に欠けるんだな・・・・。
本の半分近くは隠者と呼ばれる賢人との宗教論議で、現在流行の精神世界系の論議であり、私にはどうにも理解が出来ない話題である。賢者が話した内容に対し、筆者ドイツ人の考えを説明するのだが、私にとっては退屈な、どうでもよい議論である。そのような幾人かの賢者を例外とし、一般のラマ僧がいかにペテン師であり、仏教の教えから乖離しているかは十分に理解したが、肝心のチベットの秘境と呼ばれる地域の地下基地から世界へいかにして指令を送るのか、あるいはどのように世界を支配するのかという物理的な軍事力に関してまったく得られる情報はない。そこが一番肝心ではないか?

せっかくだからその部分をできる限り引用してみようか、と言ってかなり長いので、短縮して・・・・。

イリオンがその地下都市へ招かれる経緯も長くなるが、町で一人の女性と出会い、その彼女の知り合いが世界秘密結社の一人で、彼から特別に紹介状をもらったのである。場所は中央チベット・サンポ渓谷の谷あいに位置し、巾10mの竪穴を中心に、七ぼう星を形成する形で七つの建物がならび、天井は40m四方のガラスパネルが張られている。地表に顔をのぞかせているガラスは高さ2.5mの木製フェンスに囲まれる。
その建物の前に階段があり、そこから入っていくのだそうだ。

なかは宮殿と呼ばれ、ガラスを明かり取りにし回廊は明るい。寺院、使者の館、客室、食堂などもある。
そこの王子は「マニ・リンポチュ」と呼ばれ、彼が率いる聖同胞団のヒエラルキーは秘密にされている。メンバーは次々に秘伝を受け、秘伝ごとに高い位階に登っていく。・・・・

いよいよ王子さまとの面会である。長い数キロの通路を通り、大きなホール(30mX40m)に豪華な衣装を着たメンバー7人と会う。くだらない儀式を拒否し、とにかく王子と会う。
光の王子は六ヶ国語を自由に話せると言う。まるで王か皇帝のように、「あなたは今生において重大なる使命を果たす定めにあるのです。・・・あなた自身が完全に自由な状態で決めなさい。」という。
彼は非常に長身で、白いひげを長くたらす。ピタゴラスにユダヤ人の趣を加え、教養高いチベット貴族を合わせたような風貌である。彼はイリオンに創造主と同じレベルに自分を引き上げるように誘い、「あなたはすべての力を手に出来るのですぞ」、「その条件は?」、「「あなたは自ら発見すべき事です。」・・・・・・・・・・
いずれにしても主人公はすべてを拒否しそこから逃げるように帰り、おかげで命まで狙われる。・・・

書き写していてくたびれてきた。これは小説でしょう。イルミナティー関連の本の読みすぎ?

1932年と言えば、すでに第二次大戦の直前である、探検家として入国が禁じられている地域に侵入することは死を覚悟のうえである。つまり、彼はドイツの工作員としか考えられない。ヒットラーの指令で、秘境チベットへ侵入するからには格別の目的があったはずである。しかし彼の著書にはそんなことはひとつも書かれていない。つまり、諜報員が本当の事を書けるわけがない。おそらく彼の目的はチベットで産出する金鉱山の探索だったと思う。地下都市があったにせよなかったにせよ、彼はヒットラーには報告をしても世界中に真実を伝える義理はない。それだけの話である。
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by sibanokuni | 2009-10-16 06:31 | シバちゃんのため息
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