シバちゃんのため息

大本営の秘密指令?

「「政治家」辻政信の最後」という本を読み終えた。破天荒の生涯だった辻の本当の姿を探るつもりでこの本を買ったのだが、正直なところ、この本だけでは謎が深まるばかりでなにも判断は出来ない。あとがきにあるtとおり、この本の多くは辻と深い付き合いがあった朝枝氏(終戦時、大本営陸軍部作戦課対ソ作戦主任参謀)との聞き取りが主体で、はっきりいって公平とは言えない。もちろん、貴重な証言であり、ウソはないと思うが、それだけがすべてではない。
まあ、あたりまえの話だが、数冊読みこなし、比較検討が必要であろう。

そんなことより、第一章がいきなりとんでもない話で始まった。
つまり、秘密指令であったため、おそらく命令書自体は破棄されたと思われるが、ロシアが突然条約を破棄し、対日戦に踏み切ったのを見て、大本営はロシアをなるべく速やかに韓半島南部へ導くようにと指令を発したのだという。これには驚いた。当時の大本営作戦課は関東軍の戦力を持ってすれば半年はがんばれるであろうと承知していたが、むしろロシアと米軍を対峙させたほうが敗戦後日本にとって有利に働くと見たのである。
これは、その朝枝氏の記憶をたよりに書いたもので、真偽のほどは保証の限りではない。

①関東軍総司令官は、米、ソ対立抗争の国際情勢を作為するため、なるべく赤軍をして、速やかに朝鮮海峡まで進出せしめる如く、作戦を指導すべし。(ヤルタ協定の重要な情報は作戦課に伝わっていなかったため38度の縄張りの取り決めがすでに存在していた事を知らなかったと信じる。とある)

②戦後将来の帝国の復興再建を考慮し、関東軍総司令官は、なるべく多くの日本人を大陸の一角に残置する事を図るべし。このため、残置する軍・民日本人の国籍はいかようにも変更するも可なり。

この②の指令のおかげで多くのシベリア抑留者が出たとするなら大本営の指令はなんとも恐ろしい指令であった。
広島に原爆が落とされ、敗戦が濃厚な折、突然のソビエトの南下に正常な命令系統が働いていたのかは今となっては確認が難しいが、当時の日本の諜報能力はなかなかの物で、当然ソビエトが国境を越えてくることは予想の範囲内だっただろう。しかるに、関東軍は入植民を見捨て、さっさと後退したところを見ると、やはりこのような命令が発せられたと言うのは大いにありうるのだ。

辻が何者だと言う疑問を今後も追及するかどうかを今はちょっと悩んでいる。私の直感は、彼が皇族のかなり高いレベルの草だったと告げている。マレーで6000名の華人虐殺を指揮し、英国のMI6が絶対に死刑にしようと追求していたにもかかわらず、まんまと逃げおおせ、戦後は参議院議員として、ナセル、周恩来、スカルノらと会談したと言う。単なる一議員がやる仕事ではないし、出来る仕事でもない。当然、彼のバックには相当やんごとなき姿が浮かぶのである。
ノモンハンの大敗北が彼の責任かは私には判断できないが、責任が追及されないのは、彼が命令に忠実だっただけだからであり、誰も責任を問えなかったと言う事だろう。
つまり、ノモンハン戦が北進派にとって致命的な敗戦であり、それは八百長戦争の始まりだったのである。ドイツがソ連国境で圧力を加えていれば、絶対にソ連は東方面に戦力を回せなかったのである。これこそ八百長であり、残念ながら日本の最高指導部が英国のエージエントに乗っ取られていたのである。辻がその手先だったのか、彼もはしごをはずされたほうなのかは私には現時点で判断は出来ないが、個人的には後者だと信じる。

いずれにしても彼の戦後は「大アジア主義」の伝道師であり、米ソ英の干渉を廃し、アジアがアジアとして自立しようと呼びかけ、そのために危険を承知でベトナムへ潜入したのである。
もちろん、英国が彼に手を出さなかったのは彼が英国のエージェントだったからと言う憶測も十分可能だが、それであるならなおさら当時の皇室は親英派が牛耳っていたのだから結論は同じようなものだ。

この辻政信と伊藤忠で出世した瀬島、さらには白洲次郎、この三人についてはまだまだわからないことだらけである。
古代史も面白いけど、昭和史はもっと面白い。
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by sibanokuni | 2009-10-22 20:20 | マヨちゃんの陰謀論
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