シバちゃんのため息

ある巨頭会談

小説「ある巨頭会談」

ある日、仏教界の大物と政治家の大物が会見した。お決まりの友好的な対談は新聞などで報じられたとおりであるが、その後に二人だけで密談をしている。誰もその内容は知らないので、私が天から授けられたお筆先でその状況を再現してみよう。もちろん、天啓が正しいとは限らないからそのおつもりで。

「管長、ひさしぶりですな。」お決まりの挨拶をしたものの、お互いの表情は固い。
「大沢君、逃げてた美人講師の犯人が捕まったというが、もう少しに似てる奴いなかったのか?」
「管長、整形業界に聞いてみましたが、現在ではあのぐらいは可能だそうですよ・・・」
「馬鹿言うんじゃないよ、ばれたらどうするつもりだ。」、「大丈夫ですよ。マスコミはアホばかり、絶対大丈夫です。」、「あいつは死刑か?」、「まさか、20年ぐらい食らいますが、刑務所の裏口から出して別の人生を送らせますよ。」
「ふーん、どうして急に犯人をだすことになったんじゃ?」
「本国の父親は彼女の正体を知らないんですよ。だから結構マスコミに対し発言するもんで、日本との関係を危惧した外務省が、やはり犯人を出して欲しいとお願いしてきたというわけです。」
「女はなにを探っていたんだ?」、「いや、彼女はハニートラップ専門で、医師会のメンバーに接近してました。彼氏は父親から情報を聞き出し、彼女に伝えたんでしょう。」
「じゃあ、彼女を殺したのは誰だ?」、「言えませんね。」
「そりゃあそうだわな。彼氏はどこにいる?」、「言えませんね、でも生きてると思うのは甘いですよね。こちらはやってないと思いますがね。」、「ってことは向こうか?」
「さてね、どちらにしても言えませんよ・・・・」
二人はやや不機嫌そうに下を向き、しばらく沈黙が続いた。

「ところで、大沢君、今日の目的はなんだ?」と管長は恐ろしい顔で聞く。
「そうですな、今度うちが政権を担当させてもらいますので、若干、お宅のほうも態度を改めていただきたいと思いましてな・・・。」大沢はもっと恐ろしい顔をして答えた。
「なにを言う、うちらは政治にはいっさい干渉しないことになっちょる。あんたどこにとやかく言われる筋合いはないじゃろ。」
「なにをおっしゃいますか、管長。とりあえずフリーチベットに対する援助は止めてもらいます。」、「フリーチベット?そりゃあこっちじゃないぞ、京都の山のほうだろ。」
「そうですか?結構出版業界から聞くと、こっちからも金が出ていると・・・・」
「うるさい、知らんものは知らんのじゃ。」、「では、タイの反政府組織にも金を出していないと・・・・」、「それは英国だろが・・・」、「いや、中国の諜報からはそうは聞いていません。」
大沢は背広のポケットから書類を出し、管長の目を見つめ書類を机の前に投げ捨てた。
「む・・・・・、わかった。ちょっと控えるように言っておこう。しかし、若いもんは押さえがきかんからの」

「知っての通り、あなた方に対し、お上は大変にお怒りです。なめてはいけませんぞ、全国のサンカが動けばお宅もただではすみません。こんどの首相は友愛ですから、めったなことで荒っぽいことはしませんが、大アジア構想に邪魔をすると明治の廃仏稀釈の再現がありますぞ。」
「おい、えらく強気じゃないか。そちらがそう出るならこちらだって黙っちゃおらんがの・・・」
「まあ、強がり言ってなさい、今日はこのぐらいで勘弁するが、覚悟しておくんだな、自民党を頼ったって無理だぜ、彼らはもうおしまいだ。じゃあな。」

私の天啓はこれで終わり・・・・・どうなんでしょうね。
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by sibanokuni | 2009-11-13 09:12 | 小  説
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ため息ばかりのシバちゃんと、ぼやいてばかりのご主人様、マヨの日記です。
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