シバちゃんのため息

「幻の王国、渤海」、を見て

金沢のmatsuさんお奨めの教育テレビ、「朝鮮半島2000年」シリーズですが、録画はしたものの、ほとんど見る時間がなく、昨晩ようやく一時間半ほど時間が空いたので、注目の第五話、「幻の王国、渤海・・」(ちょっと題名は不確か・・・)を見ることにした。
さすがNHKですな。まったく真面目この上ない。唯一見せてくれたのはレポーターの杉浦友紀ちゃん。かわいいね。ちゃらちゃらしない上に、とっても知的な感じ、すばらしいです。お気に入りに入れておこう・・・?

さて、番組はまず韓半島と日本の地図を逆さにするところから始まり、大陸と日本の関係を大陸側から認識することで、いかに日本が大陸と関係が深かったかを論証してくれた。いい視点である。これはほとんどの日本人が考えた事のないもので、予算たっぷりのNHKはすかさずウラジオストックへ船旅をする。一番注目するのはウラジオストックから南方へ行ったところにあるクラスキノ遺跡というところだ。ここは渤海の首都、上京から日本道という名の直通道路が引かれ、日本と交易するための城が築かれていたのだと言う。ちょっと待って。クラスノヤルスクと名前が似てない?うん、なるほど・・・とテレビを見ながらうなずいていた。

ここから左右、中央の方向へ船を出したのであろう。解説の人も、季節風を活用すれば大陸から日本へは静かで安全な航路だったと述べていた。左は出雲方面、中央は富山、右は青森、秋田へ上陸したのである。
日本との交易で、日本からは絹糸、絹織物、金、水銀・・・など。替わりに毛皮、朝鮮人参・・などが都で喜ばれたようである。

さすがにNHK、関連する遺跡を映像で見せてくれる。やはり、テレビの説得力はすごい。出羽の代表として秋田城の遺跡、若狭には大伽耶の遺跡である脇袋古墳などを見せてくれる。後は、ヒスイで有名な糸魚川からさかのぼる木島平と根塚遺跡、それから一乗谷にある今城古墳なども興味深かったな。

私にとって、「おや?」と驚いたのは、渤海が仏教国だという事実である。恥ずかしながら、これは知らなかった。(恥ずかしかった)しかし、とんでもなく重要なことである。この当時、仏教国という事は、即ち、支配者層が匈奴系(おそらくは突厥系)であり、高句麗の後継国ではないという事だ。やはり、日本へ渡来した神社勢力というのは高句麗と北魏の部族で、渤海の時代はすでに満州は匈奴勢力の支配下にあったという事になる。

唐と新羅、そして渤海と日本の平城京、さらには突厥族、この五者の宗教を考えれば、おおむねどこが主導権をもっていたかが判明してくる。それにしても二百年以上続いたこの王国が秘密に包まれているのはまったく不思議なことである。

もうひとつ、菅原道真と渤海の関係だ。彼は渤海の使者と漢詩のやり取りをして文化を吸収し、もう遣唐使は必要ないと結論を出し、遣唐使を打ち切ってしまった。つまり、菅原は渤海に対し極めて親近感を持ったのである。代わりにそれで殺されたのだろう。
土師師の末裔と言われる菅原氏だが、それを聞いただけでお里がばれてくるのである。

一時間半もある教育番組だから、結構見るのは大変だが、私から見ても大変公平で、偏りのない客観的な描き方は実に気持ちの良い仕上がりであった。時間が許す限り、残りも順次見ていくつもりである。
もう放映は終わってしまったシリーズだが、いずれまた再放送されるのではないかな。
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by sibanokuni | 2010-01-04 06:30 | マヨちゃんの古代史
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