大きな犯罪を隠すために
昨日特別行政法人などの話を書いたが、実を言うと、さほどお役人をうらやむのでも批判する気もないのですよ。つまり、むしろ彼等を人間として気の毒に思うだけである。なぜなら彼等はささやかな報酬の見返りに小さな罪を犯し、もっともっと大きな犯罪をもみ消すために一生を捧げているのだ。かわいそうな人たちでしょ?
以前、警察官になったばかりのころ上司から偽造領収書へのサインを拒んだため、一生下積みに終った人の事を書いた。その人は例外で、ほぼノンキャリの警察官ほとんどがその裏金つくりに協力させられているそうである。彼らにもほんの少しは見返りがあるが、大半は上納金として誰も知らないどこかへ消えていく。それは誰もわからないし、誰も調べる事は出来ない。もちろん警察だけが特別なのではなく、すべての役所、すべての省庁にその仕組みはあるはずである。 高級官僚は確かにその恩恵を受けている、結構たくさん。だから彼等を貴族という人もいる。しかし所詮それは一代限りの貴族であって、その利権は子供に受け継ぐ事はなかなか難しく、ちいさいころから高額な教育費をつぎ込み、苦労して受験戦争に勝ち抜けば子供も同じ立場に立てるかもしれない。しかし絶対ではない。 貴族とはいえ、彼等はなんの保証もない下層貴族である。彼等は見えない誰かに上納金を納めるための仮の貴族なのだ。 私が言うのはそのような仮想貴族ではなく、働かなくても、代が変っても永遠に引き継がれる見えない利権構造を持っている本物の貴族の事である。 民主党の事業仕分けにはとても期待しているが、残念ながらその規模は、ほんの上っ面をなぞるだけでしかない。もちろんやらないよりはましなのだが・・・。 なぜなら、役人たちはささやかな自分たちのボーナスが打ち切られる事になれば、小さな罪を起こす事を拒否するだろう。そうすれば、もはや大きな犯罪をかばう事はしなくなるであろう。まずは底辺で行われるささいな犯罪をなくすことで、最終的には見えない大きな、そして律令制度以来の利権構造を表に出す事ができるのである。 私が具体的に何かを知っているというわけではない。ただし、その大きな犯罪を隠すため、日常的に小さな犯罪が行われているのは間違いなく、そのような仕組みがあるに違いないと確信するのである。 本日、スクープ番組が放映され、検察の裏金つくりが明らかにされる可能性が高い。しかも、この告発者に対し、警察と検察はもみ消しのために使ってはいけない手を使っている。一罰百戒ということばがある。この告発に対し、検察がどのような対応を見せるのか、ものすごく興味をおぼえるのである。 今日の二時から、テレビ朝日系かな?ぜひみんなで見ましょう。たかじんなど見る必要はないぞ。
by sibanokuni
| 2010-05-16 07:05
| シバちゃんのため息
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