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シバちゃんのため息

丹波考①

マンガンは元素である。しかし、これが含まれる鉄は非常に固く、しかも錆びにくいそうである。このマンガンを含む鉄鉱石が採取できるのが丹波だったのである。古代、この地域に入植した渡来人はここの鉄で作った刀が非常に優秀だったため日本を制圧できたといわれている。
旧京北町、旧日吉町、旧美山町を中心として丹波盆地の中に、300もの鉱山があったという。ただし、京北町は現在京都市右京区、左京区へ、美山町と日吉町は南丹市になっている。このようにして地名が消えていく。
参考にここをご覧下さい。

丹波考①_b0166522_21104481.gif

戦時中、このマンガン鉱山には朝鮮人が強制連行され、多くの被害者が出たことは未だに闇の中に葬られており、ここにでているが、驚いたのは有名な田中宇氏が書いたという「マンガンパラダイス」という本はとんだインチキだと批判している。まあ、このことは私の研究とは関わりがないから省くが、興味深い話ではある。
丹波考①_b0166522_21111282.jpg


それにしても、この丹波や丹後の位置がなかなか特定できない。困ったものだ。京都府や兵庫県に分断され、古代の地名がわかりにくくされてしまった。

さて、栗原氏によれば京野菜はやはり独特の土壌から生み出されるという。その独特というのがニッケルで、大江山にはそれがあった。「その国産化にもっとも興味をもった企業の一つが後の日本冶金工業となる当時の日本火薬工業(日本火工)だった。同社は海軍向けの火薬の製造会社だったが、さらに軽合金や特殊鋼の国産化をめざしていた。」とWIKIにある。

この「日本冶金工業」を調べると、「企業グループとしては、森矗昶が創始した森コンツェルンの中核企業として発展、戦後は日本興業銀行(現みずほコーポレート銀行=みずほフィナンシャルグループ)グループに属している。高炉メーカーとの資本関係はない。」
でましたね・・・・、あの森矗昶(のぶてる)ではないですか。この名前は栗原氏の本に出てきた。
少し突っ込んでみよう。
「明治17年(1884年)10月21日、千葉県夷隅郡清海村(現在は勝浦市)守谷の漁業、父・為吉、母・満都の長男として生まれる。」とある。財を成したのはカジメ焼きで、これはヨードを取るためである。
この人の一代は城山三郎の「男たちの好日」が有名のようだが、栗原さんにいわせれば「反吐がでるほど嫌いな人物」だそうである。
まあ、千葉の財閥がどうして大江山で工場を作ったのかはよくわからないが、少なくとも戦時中に朝鮮人を強制連行し、こき使うことで一儲けしたことは間違いないことである。

話がずいぶんそれてしまったが、大陸からやってきた山師(鉱山技師)がここ丹波の赤い鉄鉱石に注目した事は間違いない。ただ、問題の綾部は地形的に押し込められる地形である。
綾部・・・wikiによれば、「 古代には漢部氏が居住していたとも言われている。丹波国。平安時代には隣接する福知山市とともに荘園が多く存在していた。鎌倉時代、宮将軍に従って東下した綾部市上杉の豪族・上杉重房がいた。この一族は足利尊氏の親族となり栄え、市域は尊氏出生地とも考えられている。足利将軍家により丹波国の安国寺利生塔である安国寺が置かれた。 南北朝、室町時代には、新田氏一族の江田氏が綾部城を築く。」・・・とある。あれっ!と思うのは姉妹都市にエルサレムとある。うむ・・・やはりあやしい。

「古代には漢部氏が・・・」とあるが、「あやべ」は当て字で、実は安羅(あや)であろう。やはり安氏ではないかな。
安氏というのは二つの考え方がある。古代アラブ方面にパルティアという国があり、中国では安息国と表記した。ここが滅びたとき、中国へ亡命し遼東で暮らしたという説。それからソグド人の中で安という名をもらった部族がいる。安禄山の乱はその安氏である。安羅の支配者がどちらなのかわからないが、少なくとも高句麗の好太王の名が安であり、これがスキタイだというのは何度も述べている通りである。私の解釈では、安羅は鮮卑慕容氏の作った国で、高句麗とは非常に関連が深く、日本へ分散した後は平家にも源氏にもなりえたと思うのだ。つまり、支配者はスキタイ系でも、部下たちは高句麗部族も倭人もいたはずだからだ。

とりあえず、今日はこのへんで・・・。
by sibanokuni | 2010-01-09 09:56 | マヨちゃんの古代史
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ため息ばかりのシバちゃんと、ぼやいてばかりのご主人様、マヨの日記です。

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